俺様紳士の恋愛レッスン
「ねぇ、十夜ってモテるよね?」

「は。何だよ急に」

「だって。十夜ってば超イケメンだし、超デキる男だし、超スマートだし、意地悪だけど超優しいし、エッチだって超うま」

「だーッ、落ち着け」



動揺する声に、顔だけもぞりと上げてみると、十夜は口元を手で覆い、不自然に視線を逸らしていた。



「ほらっ、照れた顔も超可愛い!」

「……ったく、いきなり何なんだよ」

「十夜はどうして私なんかを選んでくれたのかなって、不安になっちゃって。実は他の女の子とも遊んでたらどうしようって思っちゃってぇ……」



想像しただけで悲しくなり、そこにアルコールの力が加わって、早くも目には涙が浮かぶ。



「エン、何か吹きこまれたな?」

「違うの。萌は私に現実を教えてくれただけ」

「……なるほどな」



十夜は何かを悟ったらしく、ふぅ、と小さく息をつく。

そして私の頬を両手で掴み、無理やり顔を上げさせた。

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