俺様紳士の恋愛レッスン
「パティシエの子には注意したし、今後は誘うこともないと思うんだけど……」

「だ、だけど!?」



前のめりになる私を見て、優愛ちゃんは「違うの」と笑う。



「その断り方がすごく格好良くてね」

「断り方?」

「うん。でも円華ちゃんに話したって知られたら絶対に怒るから、十夜くんには内緒ね」



可愛らしく人差し指を立て、首を傾げる優愛ちゃん。

期待と不安が入り混じる心臓は、ドクドクと鳴る。



「最初は『彼女がいるから』って断って。それだけでも格好いいんだけど、『絶対彼女より可愛い子いるから!』って言われて、たぶん、イラッとしたんだと思うの」



ふふ、と勿体振る優愛ちゃんは、今日一番の笑顔を見せる。



「『アイツに勝てる女なんかいねーよ』……だって」

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