俺様紳士の恋愛レッスン
「あのっ!」

「は、はい!」



こうなってしまった以上、後には引けない。

もうどうにでもなれと、半ばやけくそで声を張った。



「彼女さんですか!?」

「えっ!?」



女性は大きく目を見開いて、あっという間に頬を染めた。

その純真過ぎる反応に、あぁやっぱりね、と思いかけた時。



「いえ、わたしはっ」

「いいから」



重ねるように落とされた声。



「お前は続きやってろ」



今まで耳にしていたものとは全く違う、威圧感の強い声色に、突かれるような緊張が走る。

しかしそれに慣れているらしい女性は動じることなく、何かを言いたそうに口を半開きにさせている。

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