俺様紳士の恋愛レッスン
立食と歓談の時間になると、メインテーブルには次々とゲストがやってくる。

その度に十夜はワインやビールを飲まされ、賑わいが落ち着く頃には、その頬はほんのりと赤らんでいた。



「十夜、酔ってる? 大丈夫?」

「あー。こっちは空きっ腹だってのに、みんな容赦ねーよ」



悪態をつくその横顔は、やはりどこか嬉しそうだ。



「無理しないでね? この後も色々続くんだし……」



そう言い掛けたところで、タイミング良く司会の声が挟まれる。



『それでは皆様お待ちかね、ケーキ入刀にまいります!』



スタッフに促され、3段のウエディングケーキが置かれたテーブルへと向かう。

我先にとカメラやスマホを構えた女性陣が周りを囲み、そこから一歩引いた所に、男性陣が円を作った。

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