俺様紳士の恋愛レッスン
「初めての共同作業のお手伝いができて、私は幸せです。お二人の末永い幸せを、心より願っています」



最後に大きく頭を下げた優愛ちゃんへ、会場からは温かい拍手が送られた。



いざケーキにナイフを入れると、わぁっと大きな拍手に包まれ、至る所から「こっち向いてー!」と要求される。

気恥ずかしさを感じながらも対応していると、『続けてファーストバイトを行います!』という司会の言葉に、女性陣から黄色い歓声が上がった。



『まずは新郎から新婦へ。一生食べるものには困らせない、という意味を込めて、お願いします!』



周囲からは「羨ましい!」やら「私もされたい!」やら、酔ったアラサー女子たちの悲鳴が聞こえてくる。



「ほら、有り難く食えよ」



一口にしては明らかに大きなケーキを差し出し、十夜はニヤリと笑う。

くそぅ、と尖らせた口を大きく開き、どうにか咥えると、浴びせられるシャッターの嵐に耐え、やっとの思いで飲み込んだ。

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