俺様紳士の恋愛レッスン
「そういえばさっき、気になる人がいるって言ってた! まさか木崎さんだったなんて……!」

「まぁ美人だし、木崎さんも願ったり叶ったりなんだろうが……」



十夜が渋っている理由は、逆らえない人間がまた一人増えてしまうことへの懸念だろう。

萌にはニセモノの十夜が通用せず、更に最強の木崎さんとタッグを組むとなれば、これ以上の脅威はない。



「十夜には悪いけど、私は二人にうまくいってほしいなー!」

「別に、俺もイヤってわけじゃねーけど」



笑顔で溜め息を落とす十夜見て、ふふっと微笑むと。



「お二人とも、そろそろクライマックスです」



背後からスタッフに声を掛けられて、私たちは同時に「はい」と答える。



「行くぞ、エン」

「うんっ!」



差し出された十夜の手を取り、私たちはメインテーブルへと向かった。

< 448 / 467 >

この作品をシェア

pagetop