俺様紳士の恋愛レッスン
『Dear Madoka and Enchan』

白背景に浮かび上がったタイトルから、フェードインして始まる映像。


イーゼルやキャンバスが所狭しと並べられ、今にもインクの香りが漂ってきそうな一室。

そこへエプロンを付けた一人の男性がやってきて、真白の布をバサッと豪快に床に広げると、その中央に座り込む。

後ろ姿で、その表情は確認出来ない。


画面が切り替わると、その男性と思われる人物の手が、アップで映し出される。

右手には筆、左手には真白の布で出来たバラが、コロンと寝返りを打つ。


赤い絵の具を蓄えた筆は、優しい所作で布を滑る。

水彩ならではの淡い発色に、程よい色ムラがバラを彩ると、男性は筆を置いた。



『赤は、情熱』



穏やかで、頼りないほどに優しい声色が紡がれる。

男性は徐に立ち上がり、赤に染まったバラを、そっと真白の布の上に置いた。

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