俺様紳士の恋愛レッスン
その後、結びの言葉をもってパーティーはお開きとなった。

ゲストを見送り、新郎新婦用の控室へやってくると、十夜はソファに背中からバタリと倒れ込む。



「ッあー、終わった……」

「終わったねぇー……」



私もドレスの裾などお構いなしに、ソファの横にへなへなと座り込んだ。



「十夜、バラありがとう……」

「あー」



十夜は片腕で目元を隠しながら、ぶっきら棒に答えた。


案の定、聞きたいことは山ほどある。

けれどなんとなく、何も知らないままの方が良い気がして、それ以上は触れなかった。


十夜と付き合ってからは一度も会っていなかったけれど、その後彼がどうなったのか、内心気にしていた部分はあった。

あの頃と変わらない、画家としての後ろ姿を見られたことを、本当に嬉しく思う。

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