好きだからキスして何が悪い?
「辛い思いをするってわかってたから、なかなか好きだって認めたくなかったし。……でも、自分の気持ちに嘘ついてる方が苦しいんだよねぇ」
文ちゃんが言っていることはよくわかる。
私がうんうんと頷くと、彼女はクスッと笑って、気持ち良さそうに大きく伸びをした。
「そのうち、悩んでるのがバカバカしくなってきて。“もう好きになっちゃおう。それの何が悪いんだ!”って開き直ることにしたの」
勇ましい女王みたいな笑みを見せる彼女に、一瞬ぽかんとする私。
うーん、なるほど……。
私も、こんなメガネクラだけど超絶イケメンな彼に恋して何が悪いんだ!って思えば、なんか力が湧いてくるもんなぁ。
「たしかに、開き直るのってある意味大事かも」
「でしょ? 不思議といろんなことが頑張れるし、心に余裕ができるっていうか」
ふたりで笑い合っていると、信号が青に変わった。
足を踏み出した文ちゃんが、晴れ晴れとした顔で宣言する。
「だから、あたしはこれからも好きでい続けるつもり」
……絶対大丈夫だよ、文ちゃん。
このしなやかな魅力を、きっと琉依くんもわかっているはずだから。
彼女の幸せを切に願いながら、私も頑張ろうと、力強く地面を踏みしめた。
文ちゃんが言っていることはよくわかる。
私がうんうんと頷くと、彼女はクスッと笑って、気持ち良さそうに大きく伸びをした。
「そのうち、悩んでるのがバカバカしくなってきて。“もう好きになっちゃおう。それの何が悪いんだ!”って開き直ることにしたの」
勇ましい女王みたいな笑みを見せる彼女に、一瞬ぽかんとする私。
うーん、なるほど……。
私も、こんなメガネクラだけど超絶イケメンな彼に恋して何が悪いんだ!って思えば、なんか力が湧いてくるもんなぁ。
「たしかに、開き直るのってある意味大事かも」
「でしょ? 不思議といろんなことが頑張れるし、心に余裕ができるっていうか」
ふたりで笑い合っていると、信号が青に変わった。
足を踏み出した文ちゃんが、晴れ晴れとした顔で宣言する。
「だから、あたしはこれからも好きでい続けるつもり」
……絶対大丈夫だよ、文ちゃん。
このしなやかな魅力を、きっと琉依くんもわかっているはずだから。
彼女の幸せを切に願いながら、私も頑張ろうと、力強く地面を踏みしめた。