好きだからキスして何が悪い?
私も席についてチラリと隣を見やる。
すると、こっちを横目で見る彼の瞳と視線がぶつかり、ふっと小さく微笑まれた。
あぅ、やっぱりキュンとしちゃいます……!
だらしなく緩む口元を必死に結び、私はドキドキしながら一日を過ごしたのだった。
しかし。教室でも麗しい姿を見られることは嬉しいけど、新たな問題が浮上する。
休み時間、如月くんは屋上や図書館へ行くことはあまりなくなったけど、自分の席でマンガを読んだりスマホをいじったりして、相変わらず静かに過ごしている。
私や文ちゃん、たまに遊びに来る琉依くん以外は話しているところもあまり見ないし。
ただ……。
「如月くんどうしたの? イメチェンしちゃって!」
「もしかして彼女ができたとか!?」
隣から聞こえるハイテンションな声と、“彼女”というワードにドキリとする私。
そう、これまで無関心だった女子が、如月くんを取り巻くようになったのだ。
彼は相手にしていないけど、私は気が気じゃないよ……。
「うっちーより全然カッコいいよねー」
「ほんとほんと」
「お前ら!」
手の平を返されてお怒りになっている内田くんには、ちょっと同情するかも。
すると、こっちを横目で見る彼の瞳と視線がぶつかり、ふっと小さく微笑まれた。
あぅ、やっぱりキュンとしちゃいます……!
だらしなく緩む口元を必死に結び、私はドキドキしながら一日を過ごしたのだった。
しかし。教室でも麗しい姿を見られることは嬉しいけど、新たな問題が浮上する。
休み時間、如月くんは屋上や図書館へ行くことはあまりなくなったけど、自分の席でマンガを読んだりスマホをいじったりして、相変わらず静かに過ごしている。
私や文ちゃん、たまに遊びに来る琉依くん以外は話しているところもあまり見ないし。
ただ……。
「如月くんどうしたの? イメチェンしちゃって!」
「もしかして彼女ができたとか!?」
隣から聞こえるハイテンションな声と、“彼女”というワードにドキリとする私。
そう、これまで無関心だった女子が、如月くんを取り巻くようになったのだ。
彼は相手にしていないけど、私は気が気じゃないよ……。
「うっちーより全然カッコいいよねー」
「ほんとほんと」
「お前ら!」
手の平を返されてお怒りになっている内田くんには、ちょっと同情するかも。