好きだからキスして何が悪い?
すぐ隣で騒ぐ女子達を意識しつつ、まったく内容が頭に入らない小説に目を落としていると。
「ねぇ冴島さん、文化祭の白雪姫役、あたしがやってあげようか?」
「へっ!?」
取り巻きの一人から突然話し掛けられて、驚いた私は声が裏返ってしまった。
上げた目線の先には、綺麗な巻き髪の女子が、何か企んでいそうな笑みを浮かべている。
「無理に押し付けられて嫌だったでしょ? 変わってあげるよ」
いやいやいや。
今さらそんなことを言ってくるなんて、如月くんの相手役をやりたいっていうのが丸わかりですから!
私もちょっと前までは嫌だったけど、彼女になれた今は冗談でも譲れないよ。
「大丈夫だよ、私がちゃんとやるから。ありがとう」
なんとか笑顔を作ってお断りすると、彼女は面白くなさそうな顔をして「そーぉ?」と言い、ぷいとそっぽを向く。
そんな私達の様子を、如月くんはチラリと盗み見ていた。
あぁ、先行き不安……。
「ねぇ冴島さん、文化祭の白雪姫役、あたしがやってあげようか?」
「へっ!?」
取り巻きの一人から突然話し掛けられて、驚いた私は声が裏返ってしまった。
上げた目線の先には、綺麗な巻き髪の女子が、何か企んでいそうな笑みを浮かべている。
「無理に押し付けられて嫌だったでしょ? 変わってあげるよ」
いやいやいや。
今さらそんなことを言ってくるなんて、如月くんの相手役をやりたいっていうのが丸わかりですから!
私もちょっと前までは嫌だったけど、彼女になれた今は冗談でも譲れないよ。
「大丈夫だよ、私がちゃんとやるから。ありがとう」
なんとか笑顔を作ってお断りすると、彼女は面白くなさそうな顔をして「そーぉ?」と言い、ぷいとそっぽを向く。
そんな私達の様子を、如月くんはチラリと盗み見ていた。
あぁ、先行き不安……。