そばにいたいの、ずーっとね。
おまえ、なんで黙って帰るんだよ!!
しかも、起こさないとか
ありえないだろ、おかげで遅刻したしなっ‼︎

怒るポイントそこ?…ぇ。

ほとほと疲れた。裕也には。

暫く、連絡やめよっかな。
電車降りた時の好きだって思った瞬間がなんだか遠い過去みたい。
なんだか、裕也のことで悩むのバカみたいだ。
そう思ったら、なんだか力が抜けてく。


仕事がんばろう!
ここのとこ
した向いてばっかりだったもん!

相変わらず、裕也からは
LINEきてるけど
おはよう、おやすみぐらいの返事だけして、話をする気にはなれない。




そんな時、真知子先輩から連絡がきた。
真知子先輩は、30歳目前で
やっぱり、夢が諦められないと
旅行会社に転職したかっこいい憧れの先輩だ。

ランチの席で
散々、わたしの話を聞いて
大きな声で笑った。

「麻友ー!
めっちゃ、おもしろいわ!
いゃー。
なんで、そんなのとつきあってるの?
あははははは!好きなの?ほんとに。」

おっしゃる通りです。
でも、好きな気持ちがあることも
ほんとなんです。
今すぐ、別れる、っていうのも違うかも。


「ならさー麻友。
せめて、麻友らしくしない?
昔の麻友ならさ、楽しそうなお誘いには
笑顔で行く!って答えてたよ。


ていうことで、今週末
登山ね」


…へ?
なに?登山?

キョトンとするわたしに
先輩はあれこれ説明しはじめる。
剣山に登ること
小学生の遠足の仕事の下見であること
1年生から登れる小さな山であること

それに、わたしにつきあえと。

いや、せんぱーい!
無理だよ、登山なんて、それこそ遠足以来だよぉ。

無理って言葉は聞かないよと
時間を決められて
その日は別れた。


蘭ちゃんに相談するも
…あーあの真知子先輩の言いつけなら
仕方ない
行ってこい

ぅぇ(笑)












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