虹の彼方に。
「じゃあ、テントは問題ないとして」
ショウがみんなの話をまとめるように言った。

「次は食料だ。どうしようか」
「もう、ショウ!!
俺達、冒険に行く勇者達だぞ!!
食料なんてその場で手に入れる!!ジキュウジソクってやつだ!!」
はぁぁぁ、とショウがため息をつく。
「アホか、お前。サラルカ村の外は未知の領域だぞ。まともに食料なんて手にはいるかボケ。危険って言葉を知らないクソが」
「ショウ早まるな、暴言が溢れてるよ...」
クリアが慌て出す。
「うん...確かに、森とかがあればまだ大丈夫だけど、キノコとか毒あるものが多いしなぁ...危ないんじゃないかな...」

「うっ...お、お前ら!!
冒険てのをわかってるか?!
夢と希望に包まれたファンタスティックワールドだぜ?!」
「お前ファンタスティックって英語知ってたのか」
「ちょっとショウ酷くない?!俺だって英語の一言や二言は喋れるぞ!!」
「一言や二言だけでしょ」
クリアのツッコミでレアラがあはは、と笑った。

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