虹の彼方に。
捧げ物というのは、この村に代々伝わる習わしで、サラルカ村の北東に位置する「アクルロイト滝」と呼ばれる滝に、収穫した作物の1/12を捧げる(=投げ捨てる)というものである。
「あー、だったなー。俺、あそこ嫌いなんだよな。行くと頭がガンガンするんだよ」
「で、結局どうするんだよ」
「もう、思い切ってさ、捧げ物した後、直で冒険行く?変に言い訳作って出て行くよりは自然だと思うけど」
クリアが言った。
「うん...私もそれに賛成かな」
「でも、警備が厳しくなってるんじゃなかったのかよ」
「いや、アクルロイト滝は神聖な場所だから、あの辺りは警備はほとんどされてないと思うよ...?」
「だよな。まずあんな気色悪い所にくる奴自体少ねーし。現に、捧げ物する時しか人が通ってるの見たことないぜ、俺」
「じゃあ、7月17日の捧げ物後に決行だ。荷物はあらかじめ16日くらいに滝の近くの森に隠しておこう」
ショウの言葉にみんな頷く。
「で、テントとかはどうしようか」
「ああ、それならね...」
レアラがチェストの引き出しから何やら出し始めた。
布と硬い柱のようなものだ。
「これはね、組み立てると...
ルーク、ちょっと手伝ってもらえる?」
「おう、任せろ」
と言って、レアラの指示に従ってどんどん組みたてて行く。
わずか5分で、丸いテントができた。
「お、おおおお....レアラ、何これ?」
「お兄ちゃんがキャンプに行く時によく使ってた簡易テント。骨組みは丈夫だし、もっと部品もあるから中でカーテンを付けたり、2人で30分もあれば便利なテントになるよ!」
「おお、さすがって感じだな。でもお兄ちゃんのだろ?大丈夫なのか?」
とショウが聞くと、レアラがきょとんとした顔で言った。
「お兄ちゃんの部屋から勝手にとって来ちゃったけど、お兄ちゃんは今別のテント持ってってキャンプ行ってるし、多分大丈夫」
「パクってきたのかよそれ....」
「あー、だったなー。俺、あそこ嫌いなんだよな。行くと頭がガンガンするんだよ」
「で、結局どうするんだよ」
「もう、思い切ってさ、捧げ物した後、直で冒険行く?変に言い訳作って出て行くよりは自然だと思うけど」
クリアが言った。
「うん...私もそれに賛成かな」
「でも、警備が厳しくなってるんじゃなかったのかよ」
「いや、アクルロイト滝は神聖な場所だから、あの辺りは警備はほとんどされてないと思うよ...?」
「だよな。まずあんな気色悪い所にくる奴自体少ねーし。現に、捧げ物する時しか人が通ってるの見たことないぜ、俺」
「じゃあ、7月17日の捧げ物後に決行だ。荷物はあらかじめ16日くらいに滝の近くの森に隠しておこう」
ショウの言葉にみんな頷く。
「で、テントとかはどうしようか」
「ああ、それならね...」
レアラがチェストの引き出しから何やら出し始めた。
布と硬い柱のようなものだ。
「これはね、組み立てると...
ルーク、ちょっと手伝ってもらえる?」
「おう、任せろ」
と言って、レアラの指示に従ってどんどん組みたてて行く。
わずか5分で、丸いテントができた。
「お、おおおお....レアラ、何これ?」
「お兄ちゃんがキャンプに行く時によく使ってた簡易テント。骨組みは丈夫だし、もっと部品もあるから中でカーテンを付けたり、2人で30分もあれば便利なテントになるよ!」
「おお、さすがって感じだな。でもお兄ちゃんのだろ?大丈夫なのか?」
とショウが聞くと、レアラがきょとんとした顔で言った。
「お兄ちゃんの部屋から勝手にとって来ちゃったけど、お兄ちゃんは今別のテント持ってってキャンプ行ってるし、多分大丈夫」
「パクってきたのかよそれ....」