Fairy Battle
第一章【新しい“ともだち”】
〈トモダチって、何ですか・・・?〉

あの日から、一週間が経った。
あのトキのことは、あまり覚えていない。ぼんやりと、霞んだようにしか思い出せない。
ただ、間違いなくあのトキから決定的に変わった事が一つある。
それは、あたしの能力チカラ―――

妖精が、視える。

〔おはよう、今日も可愛いわねv〕
「おはよ、リースト」
〔わあっ!!ねぇ、ベック!マヒロが挨拶してくれたわ!!〕
ベックとは、あたしと一番仲のいい妖精の名前。ベックは、「小さき者」という意味らしい。リーストもlittleの最上級だから、「最も小さい」という意味。妖精たちには、そういう名前が多い。
「おはよう、ベック」
〔おはようマヒロ。リース、マヒロが挨拶するのはいつもの事でしょう?〕
〔でもでも、嬉しいの!マヒロがリィの名前を呼んでくれたのが!!〕
〔あっ、マヒロ!スクールへ行くの?〕
「うん。だって一週間もサボっちゃったもの」
あの日以来、あたしはフリースクールに行っていない。別に行かなきゃいけないわけではないんだけど、なんとなく行かなきゃって気になる。
〔あたしたちもついていくわ!〕
「ありがとう」
妖精たちは、みんなあたしを好いてくれている。普通の人には見えないから、視える人がいるのが嬉しいようだ。

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