カテキョ。
本気で恋愛したら裏切られる。
人を信じたら、馬鹿をみる。

そんな風に思うようになっていった。
それからあたしは心を閉ざすようになった。

そして家に帰り、一人になるとカッターでリストカットするようになっていた。


そんな恋愛をしていても学校でも家でもヘラヘラ笑っていた。
自分の本当の姿を隠して、学校では普通の女子高生をしていた。

泣きたい日もあったけれど友達にはあたしの恋愛話は言えなかった。

メル友のことも恋愛のことは全て笑顔でごまかして誰にも言わなかった。
誰かとメールをしていても居場所がなくて、疎外感や孤独感が強くて、淋しくてこの悪循環は辞められなかった。
そしてリストカットもやめられず、

恋愛や家族のことで傷つく度に、手首だけでなく胸や脚に広がっていった。
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