チャラ男くんの忠実なる犬
「冷たいな。」


「そうですか?」


「一度は俺たち付き合ったのに。なんか寂しいな。」

「勝手だよね。
浮気して、別れを告げたのはそっちじゃない!」


「それは…そうだけど。」


「私は、大好きだった。
ヒロトとずっといられたらって思ってたよ。
けど、もう終わったことじゃん。もう…今さら話しかけてきたら…」


気持ちが揺らぐ。
せっかく忘れようとしてたのにさ…


寂しいとか言わないでよ。


悔しいけど涙が溢れた。



その時…めの前が真っ暗になった。


「華、みーっけ。」


この匂い…


「風間欄!?なん…で?」

「泣いてる子犬を見つけたから。
相変わらず匂いで判断できるんだな。」


「…うるさいな。」


なんでこんな安心するんだろ。



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