偽りの翼Ⅰ 



「知らないほうが、花恋は幸せになれるわ。」



「なんのことだかわからないよ?」



「気づかないで…お願いだから…」



なんで、泣きそうな顔してるのよ。



「なあ」



お父さんが口を開く



「花恋、お前は今幸せか?」



「なに、いきなり」



「聞きたかったんだよ、直接花恋の口から。お墓参りでいつも話しかけてくれていただろう?心の中で。」



それとこれとなんの関係があるのよ…



「聞こえてたの?届いて、たの?」




「ああ。素敵な友達と出会えたんだろう?」



「うん、出会えたよ。裕翔とか、仲間に。」



暴走族とは、言えなかった。



もしかしたら、見えてるかもしれないけど




「良かったわね。ねえ、その、あなたの仲間の子のことなんだけど…」



そして、お母さんが口を開く



< 188 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop