椎名くんの進級
こいつまさか本気でやるつもりなのか?内心ちょっと不安に思いながら、それはそれで何がどうなるわけでもないと考え直す。ふざけているようでいて椎名は根が真面目で一途なのだ。だったら、協力してやろうじゃないか。
「だったら次は、お前がやってみ?」
椎名と位置をチェンジする。
「お前、背が高くてやりにくいよ。ちょっとしゃがめよ。」
「このくらい?」
俺は少し膝を曲げて、椎名と同じ目線まで下げる。藤沢と高橋もうんうんと頷きながら見ている。
「なんか、イメージ湧かないけど。。まあいいや。」
椎名が深呼吸してから、真剣な目で俺の顔を覗き込んだ。俺は大野先輩になりきって椎名の目を見つめる。2人の目があった瞬間。
「ブフォッ。」「ぶぶっ。」「わはは。」
全員が同時に噴き出した。
「ダメだ、可笑しすぎる。」
「無理無理。ぜったい無理。」
「だって、織田の目が。ひーっひっひっ」
俺達は、「目が合っちゃったら無理だろ。」とか、「お前ら変態かよ。」とか言いながら、ひとしきり爆笑した。
「だったら次は、お前がやってみ?」
椎名と位置をチェンジする。
「お前、背が高くてやりにくいよ。ちょっとしゃがめよ。」
「このくらい?」
俺は少し膝を曲げて、椎名と同じ目線まで下げる。藤沢と高橋もうんうんと頷きながら見ている。
「なんか、イメージ湧かないけど。。まあいいや。」
椎名が深呼吸してから、真剣な目で俺の顔を覗き込んだ。俺は大野先輩になりきって椎名の目を見つめる。2人の目があった瞬間。
「ブフォッ。」「ぶぶっ。」「わはは。」
全員が同時に噴き出した。
「ダメだ、可笑しすぎる。」
「無理無理。ぜったい無理。」
「だって、織田の目が。ひーっひっひっ」
俺達は、「目が合っちゃったら無理だろ。」とか、「お前ら変態かよ。」とか言いながら、ひとしきり爆笑した。