坂道では自転車を降りて
 イマイチ会話が弾まない。いつもはもう少し気遣って話せるのだが、今日は何をしても面白くない。その後も、流れで彼女らと過ごしたが、なんとなく疲れる一日だった。

夕方風呂で身体を洗っていたら、湯船で一年が話し始めた。
「美波先輩の胸、やっぱりすごいな。身体も柔らかそう。」
「確かに、あれはすごい。視線が、勝手にあそこに吸い寄せられる。」
「美人なのに気さくに話してくれるし、いいよな。」
「彼氏とか、いないのかな。」
「いなさそうだよな。お前は彼女にしたい?」
「うーん。。。」
「腹にも段ができてたな。」
「そうだな。。。」

聞いていて思わす失笑が漏れた。こいつらチェックが細かいな。
「俺は、大野先輩の尻の方がいい。」
「はいはい。椎名は大野先輩だよな。来てなくて残念だったな。」
「いや、実は俺もあの尻はかなり気になる。作業に集中できない。」
「俺はもう見慣れた。集中すれば気にならない。」
「あの作業着が、なんか、こう、どうにかならんのかな。」
「分かる。後ろ姿が無駄に色っぽい。でも、本人は全く自覚がないんだろうなぁ。それに脇の隙間も、中に手を入れたくなる。」
「そう、あの腰のライン。隙間。それに尻。」
「でも触ったりしたら、一瞬でボコボコにされるだろうな。」
< 145 / 874 >

この作品をシェア

pagetop