坂道では自転車を降りて
「別にミュージカルじゃなくても良いんだぜ。」
「だったら、平井堅とか、いきものがかりとか、GReeeeNとか、普通に。。あとは、マイケルジャクソン。といっても歌よりフィルムが好きなだけなんだけど。」

「Tonightは?神井くん歌える? 私、大好き。ねぇ、川村くん弾いて。」
弾いてって、、弾いたら歌えってことか?俺と彼女で?そんな恥ずかしいことできるのか?
「いや、俺は、。。」
「えーっ Tonight 歌いたいなー。」

俺は川村の方を見た。川村はかなり嫌そうな顔をしていたが、弾き始めた。
「Only you your the only thing I see forever.」彼女は気持ち良さそうに歌い始める。恋の歌だ。
「…..nothing else bat you ever.」こちらをみた。目が歌えと言っている。
「And there's nothing for me but Maria. Everything that I see is Maria.」

やばい、死ぬ程恥ずかしい。歌うだけでも恥ずかしいのに、”君しか見えない”なんて歌詞、ありえない。
「Tony Tony」
「Always you and …….」
俺は歌うのを止めた。
「Everywhere I go you'll be」
代わりに川村が歌い始めた。
「All the world is only you and me.」
彼女と二人で歌い上げる。

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