幸せの行方

✡✡誠サイド


知美は、無事に女の子を出産して
その後、摘出手術も終えた。

術後の知美の体を考慮して
娘の子育てと仕事
家の中の事を
全面的に誠が行った。

知美の入院の付き添いは
知美の母にお願いするが
娘を自分の母親に
見てもらい知美の病室にも
顔を出していた。
誠は、自分の出来る事は
きちんとやった。

子供は可愛い。
だが、どうしても
知美を愛することは、
出来ずにいた。

知美自身は、誠が好きだったが
やはり自分を愛してくれない人と
一緒には暮らせない。
思っていた。

誠と知美は、何度も話し合って
やはり····
一緒にいることは出来ないとなり
離婚をする事に。

両家の両親も交えて話しをした。
知美も知美の両親も
誠のこの二年の姿を見て
娘の養育費を支払うことで
離婚は承諾された。


誠は、
今までを振り返り
自分がしてきたことを後悔していた。

千佳とだったら、
幸せな生活を送っていただろう。
それを全て自分が壊した。


離婚も成立し
実家に帰って両親に
お礼と詫びをした。
そんな時に
千佳と偶然に合った。

千佳に話しかけるが、
千佳の様子が変で心配になり
近づくと、いきなり、
男性が、千佳をまもるように
後から、抱きすくめた。

その人は外人で、
身長も高く
凄く綺麗な顔をしていた。

千佳を真綿のように包み、
千佳の耳元で何かを囁いて

それから、千佳を抱き抱えて
帰って行った。

もう俺には
二度とできない行動に、
辛さや悔しさはあったが、
ずっと、ずっと、
謝りたかったから、
それだけは伝えさせてもらった。

千佳からも、
「···幸せに····なって·····下さい。」
と、小さな声だったけど言ってもらえた。


千佳······

俺、もう一度、
いちから頑張ってみるよ。

仕事も······
人を愛すると言うことも·······
今度は、間違わないように。
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