絶対主従関係。-俺様なアイツ-
まるで公園。
背の高い木が、西洋風のオシャレな柵と並んで植えてあり、門をくぐれば眼前に飛び込んでくるのは噴水。
そしてその向こうには、どこかのテーマパークのようなお城にも似たお屋敷がドンとたたずんでいる。
「さあ、こちらですよ、愛子様」
その丁寧な言葉遣いに、あたしがお嬢様になった気分。
確かにあたしは、これからココのお屋敷にお世話になるけれど、それは使用人として。
現実はそう甘くない。
簡単な洋服や身の回りのものを詰め込んだボストンバッグを両手で抱え、先ほどの髭の男性についていく。
「愛子様みたいな可愛らしい方がいらっしゃって、お坊ちゃまもさぞかし喜んでいらっしゃいますよ」
あたしが重い思いをしながら必死についていくと、背中越しに話しかけてくる。
「え、あ、そうなんですか?」
お坊ちゃまっていうくらいだし、小学生くらいかしら?
『お姉ちゃん遊ぼうよ!』なんて言われちゃって、『お仕事に差し支えますから、あとで遊びましょう』とかいって断るの!
むふふ、と一人で妄想に浸っていると、顔から何かにぶつかってしまう。
「ぶっ」
両手がふさがってるから、ダイレクトに鼻先がぶつかる。
目を開くと、そこには世界最高の背の高い人だって悠々と入れちゃうくらいの大きな白い扉。
見上げているあたしは、あたしは開いた口がふさがらなかった。
背の高い木が、西洋風のオシャレな柵と並んで植えてあり、門をくぐれば眼前に飛び込んでくるのは噴水。
そしてその向こうには、どこかのテーマパークのようなお城にも似たお屋敷がドンとたたずんでいる。
「さあ、こちらですよ、愛子様」
その丁寧な言葉遣いに、あたしがお嬢様になった気分。
確かにあたしは、これからココのお屋敷にお世話になるけれど、それは使用人として。
現実はそう甘くない。
簡単な洋服や身の回りのものを詰め込んだボストンバッグを両手で抱え、先ほどの髭の男性についていく。
「愛子様みたいな可愛らしい方がいらっしゃって、お坊ちゃまもさぞかし喜んでいらっしゃいますよ」
あたしが重い思いをしながら必死についていくと、背中越しに話しかけてくる。
「え、あ、そうなんですか?」
お坊ちゃまっていうくらいだし、小学生くらいかしら?
『お姉ちゃん遊ぼうよ!』なんて言われちゃって、『お仕事に差し支えますから、あとで遊びましょう』とかいって断るの!
むふふ、と一人で妄想に浸っていると、顔から何かにぶつかってしまう。
「ぶっ」
両手がふさがってるから、ダイレクトに鼻先がぶつかる。
目を開くと、そこには世界最高の背の高い人だって悠々と入れちゃうくらいの大きな白い扉。
見上げているあたしは、あたしは開いた口がふさがらなかった。