絶対主従関係。-俺様なアイツ-
「いやぁ、お待ちしておりました!お話は聞いてますので、どうぞどうぞ」


 どでかい門をくぐろうとしていた彼も、思わず足を止めてあたしを見てきた。

真っ黒の射抜くような瞳に、金縛りにあったみたいに動けなくなる。


 アレ?こんなカッコイイ人いたっけ……?

バイトに明け暮れた高校生活を呪うほど、心臓はドキドキと走り出していた。



 そして、彼はあたしにこういったのだ。




「どんだけ童顔なんだよ」


 バカにしたように、口端を吊り上げて不敵の笑みをうかべながら。




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