嘘とワンダーランド
6◆男友達の告白とぶつけた怒り
プレゼンが翌日に迫ってきた。

「ああ、どうしよう…。

明日だけ会社を休みたい…」

自販機前のスペースで京やんは両手で頭を抱えた。

「何を言ってるのよ。

デザインした張本人の京やんが休んじゃったら元も子もないじゃないの」

わたしは京やんにミルクティーを差し出した。

「これを飲んで落ち着いたら?」

そう言ったわたしに、
「おう…」

京やんはミルクティーを受け取った。

ミルクティーを口につけると、
「あー、甘さが身に沁みる…」

京やんは息を吐いた。

プレゼンの1週間前から、京やんはこの調子である。

本当に、明日は大丈夫だろうか?

一応わたしも京やんのお手伝い役としてプレゼンに参加させてもらう訳なんだけど、何だかこっちまで不安になってきた…。

「おっ、ここにいたか」

その声に、わたしと京やんの躰が強張った。
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