嘘とワンダーランド
「じゃあ、また明日会社でなー」

飲み会もお開きになり、二次会組と帰宅組の2組に分かれた。

わたしと課長は帰宅組で、京やんは二次会組である。

「その前にトイレに行っていいか?」

そう言った課長に、
「うん、待ってるから」

わたしが返事をしたことを確認すると、課長は店内へと入って行った。

その間にわたしは最近ダウンロードしたパズルゲームをやろうと思い、カバンからスマートフォンを取り出した。

「あら?」

指で画面をタップすると、電話が2件きていることに気づいた。

着信を確認してみると、知らない番号からだった。

1回目は会社を出た時間帯、2回目は忘年会の最中だった。

知らない番号からの電話はでないと決めているけど…2回も続けて同じ番号から電話があったとなると、何かあるのかも知れない。
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