GOLD BOY〜不良彼氏〜
それからあっという間に時間は過ぎて、いつの間にか賭けの勝負がついていた。
もちろん、ボーリングだけはプロ並みに上手い菊哉とゆずのチームは余裕で一位。
他の悪友たちのチームは、まあまあ上手くて真ん中の順位をキープした。
けど悪友たちのチームの中に"ド"がつくほどの下手くそなやつがいて、
そこの一チームと私と葵のチームが良い勝負だったりした。
でもそれは最初だけで、私はガーターを出すことはないキッズレーンで見事にガーターを出してみせた。
その直後の葵の顔っていったら、ヤクザ並みに怖くて、それはそれは見れなかった。
その後私は5連続でガーターを出し、今日の夜は寝れないことが確定。
それと同時に今回の賭けは惨敗して負けたことも確定した。
「さすがに、美鈴がキッズレーンでガーター出すとは考えてなかったなー」
見事一位で賭けに勝った菊哉は、帰りのバイクに乗って信号が赤で止まるたびに、
私を馬鹿にするようにギャハハと笑いながら言った。
「しょうがないじゃん!あれキッズレーンのくせに、最後のとこガーターなるんだもん!」
「でも相当下手くそじゃねぇとガーターにはなんねぇ」
私を乗せ、バイクを走らせる葵までもが私を馬鹿にするからムカッとした。
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