GOLD BOY〜不良彼氏〜
普通にふと電気がついてる部屋が視界に入って、そっちに視線を逸らした瞬間、
私は葵に顎を上げさせられて無理矢理葵の方を向かされた。
「…っな…なに?」
「んー?キスしたいなって」
「…は、はあ?!」
ヤバい、この状態はヤバい。
完全に葵の流れに乗せられる。
じりじりと近付いてきた葵は、ついに私を棚に押しやって私を身動き出来なくした。
抵抗する間もなく、まんまとキスしやすい状態までさせられた私は本当に可哀想。
だって、だって……
「息、しろよ?」
そして深く重なってくる葵の唇。
その間からはすぐに舌が私の口の中に入ってきた。
それも、激しく。
葵のキスにはいつになっても慣れなくて、いつも窒息しそうになるのは何故なんだろう。
逃げようとする私の舌を逃がさないように絡ませてくる葵の舌。
もう間から息なんて出来ない。
「んっ…」
ヤバい、ヤバい、ヤバい!!
息出来ないし…
思考回路回らないし…
葵のキスって激しくて気絶しそうになるから苦手なんだよね…。
.