俺の彼女は車椅子でした。

「奈々!」

目を開けたら前に優人がいた


あぁ……夢か…
また夢に優人が出てきてるよ

ゆっくりと優人が近づいてくる

優人がわたしの手に触れた


あれ………暖かい……

夢じゃ…ないの…?

…どうして…

優人の目が少し動揺しているのがわかる

「………奈々……先生から聞いたんだ。
俺、医学部受かったよ」

え、本当?

すごく嬉しかった


おめでとう


そう口で伝えたくて
ゆっくり口を動かした

優人がその口の動きをじっと見て読み取ってくれた

「ありがとな…奈々…
でも…ひでぇよ……俺に…言ってくれよ」

ごめんね

でもまた会えてすごく嬉しいんだ

そう伝えたかった


「奈々…約束したよな?
俺と付き合ってくれるか?」


……え……うそ……

この状態で………

嬉しかった

とても……

ゆっくり頭を下げた
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