しあわせのかたち
「いや、主任が謝る事じゃ……。だって、最近忙しかったですし。それに、まだちゃんと付き合っているわけじゃないんでしょ?なら、主任がどうする事も出来ないでしょうし……」


やっぱり須賀は俺達の微妙な関係を知っているみたいだ。

でも、七海が寂しいと感じているのなら、それは俺のせい。

いくら忙しくて、残業終わりに誘えないとしても、電話くらい出来たはずだ。

だけど、ヘンに気を使って、電話すら出来なかったのだ。


「いや、もし、七海が寂しいと感じているのなら、それは俺のせいだ。悪いが、駅の近くまで七海を連れて来てくれないか?そこで車を止めて待っている」

「はい、すみませんがお願いします」

「それから、もう遅いし、須賀も送るから。じゃぁ、後で」


俺はそう言って須賀と別れ、部下達に帰る事を伝え、駐車場まで走った。

そして、駅の近くで車を停めてまっていると、コンコンと、窓を叩く音がした。

俺は七海と須賀の姿を確信し、ドアのロックを外す。


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