しあわせのかたち
「七海、明けましておめでとう。言ってくれたら、一緒に初詣に来たのに」


そう言いながら、阿部はにこにこと笑顔で私を見ている。


「明けましておめでとう。ってか、何で阿部を誘わなきゃいけないのよ。もう私はお参りをしたから、帰るわ。じゃぁね」


そんな阿部に、私は手をヒラヒラと振って帰る。


阿部は私がフラれた事を知っている。

きっと気を利かせて、言ってくれただけ。

だから、私もあんな言い方をしなくてもよかったのに。


私、感じ悪いなぁ……


阿部にあんな態度を取ってしまったけど、本当は一人で寂しかった私。

本心じゃなくても、ただその場の思い付きでも、本当は阿部の言葉は嬉しかった。


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