しあわせのかたち
「あっ、そうだ!阿部、最近可愛い子に言い寄られているらしいじゃん。後輩の子だっけ?」


店員さんに注文をした後、佐々木はにこにこと話し出す。


「今、それ話さなくていいだろ」


阿部は嫌そうな表情になる。


阿部が女の子に言い寄られている……?

あっ!

あの時の子って、もしかして……


「ねぇ、阿部。一ヶ月位前も言い寄られてた?」

「えっ?」


阿部は少し慌てて私を見る。


「一ヶ月位前かな?阿部が女の子と腕を組んで歩いている所を見たの」


そう言うと、阿部は「はぁ……」と大きなため息を吐く。


「えっ?何?お前、その子と付き合っているの!?」

「付き合ってねぇーよ!そんな訳ねぇだろ!!あぁ、もう!!この話やめっ!」


佐々木のからかいに、阿部はとうとうキレてしまった。


そして、その後は……

佐々木がほぼ一人で喋っていた。

まぁ、いつも騒がしい佐々木。

いつもの事といえば、いつもの事だったけど。


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