それでもあなたと結婚したいです。

微かに揺れる振動で目を覚ます。


(何だかいい~気持ち~。)


うっすら瞳を開けると千春さんが見える。


(わぁ~い。千春さんだぁ~。今日もずっと千春さんの事ばっかり考えてたから夢見てんのかな?うぅ~んかなり飲みすぎた?まぁ、いいか!何だかいい夢みたいだし。)


「ち~は~る~さん。何でいるんですかぁ~!」


「花枝さん?気分はどうですか?」


「気分?……気分は最高でぇ~す!……だって、千春さんに会いたいって思ってたら、夢で会えたんだも~ん!嬉しいに決まってるぅ~!」


「夢?………花枝さん。そんなに私に会いたかったんですか?」


「はい。はい。そうです。ずぅ~~~~~~っと考えてました。千春さん何してるかな~~って……千春さんは私に会いたく無かったですか?」


「私も、早く会いたくて、ずっとずっと貴女の事を考えていました。」


「うふふ…嬉しいなぁ。こんな素敵な人に思われるなんて、幸せ。」


「俺と居て幸せを感じるんですか?」


「すっごい幸せです。」


私はこの時、夢の中でぎゅうっと抱き締められた様な気がした。


< 111 / 436 >

この作品をシェア

pagetop