それでもあなたと結婚したいです。

「う、うぅう~ん。もぅ朝?」


手探りで携帯を探す。

いつも枕の下に入れている筈なのに見つからない。


「ん~~、どこ?」


「ここですよ。」


「あ、ありがと……千春さん…………………………?」


有り得ない人の返答に飛び起きる。


「えっ!何で?千春さん?!どーしてベットに?」


「おはよう。」


髪を下ろした、揺ったりとしたカジュアルな部屋着姿に一瞬ドキッとしたけど、今はそれ処じゃない。

とっさに、自分の服を確認する。


(ヤバイ……昨日のままだ。まさか。酔って帰ってきて千春さんに絡んだんじゃ……ないよね?………聞くのが怖い。)


「花枝さん?もしかして、酔っぱらうと何処でも寝ちゃうタイプですか?」


「えっ?!」


(早速、やっちまったのかい……?)


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