それでもあなたと結婚したいです。

「嬉しい?」


「はい。凄く嬉しいんです。あんなに楽しそうに話す彼を初めて見れました。花枝さんのお陰です。」


「えっ?別に、私は……そんな。」


「いいえ。あなたの存在が彼を明るくさせているんですよ。私のカウンセリングだけでは無理でした。心の疾患とゆうのは医者だけじゃなく、傍で理解して支えてくれる人がいなきゃ駄目なんです。彼は長い間、本当はずっと探していたのかも知れません。……だから、あなたが現れた。」


「そんな救世主みたいに言わないでください!」


私の一言でまた、黒木先生は笑った。


「まさに、そう!私はあなたが救世主なんじゃないかと思っていたんですよ!!フフフッ…。」


まだ、何にもしていないのに祭り上げられて、何だか少し恥ずかしくなった。


「先生……私をからかってないで千春さんの病気の事を詳しく教えてください。」


「フフッ。からかった訳じゃないんですが……そうですね、話しましょう。泉 千春さんの今の病状、それからあなたにこれからしてもらわなきゃいけない事を……。」


「…………はい。」


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