それでもあなたと結婚したいです。

「花枝が我慢すれば何も聞こえない。」


唇の前に指を1本かざして、千春さんは聞こえない声でシーっと口を動かした。


「…そんなっ!あっ………んんっ!!」


彼の指が私の敏感な部分を煽り出す。


「悪いけど、随分お預けされたんだ………もう、止めてやれない………。」


「あっ…でも………やだ!千春さん………!」


「………俺とこんな事してるのに、運転手の彼の事ばかり考えてるの………?」


「違うけど………でも…やっぱり恥ずかしいよ………。」


「いいから………俺だけ見て…………感じて………。」


熱っぽい視線を全身に浴びて、私の頑なだった身体が開いていく。

最初から拒めるはずが無いのは分かっていた。


彼の瞳に囚われたあの時から………。







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