Am I What Colors?ー元姫の復讐ー

○白髪の美青年





それから一週間くらいあと、私達は【睡蓮】の集会のためにあの倉庫に集まっていた。


南蓮央が、いつもの場所からみんなを見回して叫ぶ。



「よく聞け、お前らぁ!!【龍嵐】と今夜やることになった!時刻は夜9時!準備をしておけよ!!」


「うっす!!」



【龍嵐】……それは、隣町の結構大きい族。


勢力はそんなに大きくないけれど、裏社会ではその仕事ぶりが有名らしい。


【龍嵐】を出た人達は、必ずと言っていいほど怖い仕事のお兄さんになるんだとか。


そんな、暴力団に片足を突っ込んでる、危険な族と私達はやりあう。


負ける気はしないけどね。



「咲誇」



南蓮央が私の手を掴んで、歩き出す。



「な、何?」


「今夜の喧嘩のことだが……お前は、ここにいろ」


「……はぁ?」



何で?


私、戦えるのに。

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