純真~君への想い~

「僕と瑞姫は、病院で出会ったんだ

僕は、通院、瑞姫は、入院していた

8歳からの付き合いで、そのときから、
瑞姫のことを好いていた

小学校、中学、高校、ずっと同じで、
付き合い始めたのは中二の時

付き合い始めて4年目だった

瑞姫のお腹の中に子供がいるって、
分かったんだ


そのときは、子供を下ろせっていった


医者に瑞姫は、出産に耐えられないかも
しれないと聞いたから、

瑞姫を失うくらいならと思って、
最低だった


けど、瑞姫のいない世界が考えられ
なかった

でも、瑞姫は、産むと言ってきいては
くれなかった

瑞姫は瑞姫なりに考えたことだから、
僕も賛成して、覚悟を決めた

色んな人から考え直せって言われたけど、
瑞姫も僕も頑固だから


あっという間に予定日が近づいてきて、
そんなときに言われたんだ

もしものことがあったら、子供を優先して
欲しいって、自分が、いなくなって、
もし、好きな人が出来たら、
その人のことを愛してあげて欲しい

そう言われた


出産の時、案の定、最悪の事態が起きて、
瑞姫は亡くなった


瑞姫がいなくなって、泣きつかれるほど
泣いて、涙が枯れるくらい泣いた

悲しかったけど、守りたい人がいた

京弥がいたから、頑張れた

それに、今は、また、守りたい人が増えた


純礼


瑞姫は、京弥の母親で、
僕の初恋相手で沢山の思いでもある

忘れは出来ないかもしれない

それに、京弥の父親だから、
一番優先してしまうと思う



でもね、純礼の事
大好きだから

瑞姫は、もういない

僕の側にいて支えてくれるのは、
純礼しかいない

純礼を好きになってしまったから、

純礼と出会ってしまったから、

純礼無しでは、生きていけない


純礼の事、愛してるから


僕は、病弱でよく風邪を引くし、
頼り無いところはあると思うけど、

こんな僕でもいいですか?」


「どんな事があっても、真努佳は真努佳

どんな、真努佳でも、大好き

私も、真努佳の事、愛してる」


「ありがとう」



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