夏の前の日
「これでユウって名前あるひとしか
男遊びできないー」
「おい辞めろよ。マジ殺すぞ」
「ユウこっわい。ユウもだめだからね!」
スタイルもよくて
顔も小さくて
背も高くて
歩いているだけでも
ひとはリンを見る。
自分が可愛いってことに自覚のない
あぶなっかしい女。
「俺はもう、女はいいよ。
昼何食いたい?」
「ビックリドンキー!!!」
「好きだな。ってか行く気だったろ」
たわいもない会話をしていたら
ビックリドンキーの近くにいた。
リンの大好きなレストラン。
大好物のハンバーグ。
リンの大好きなイチゴミルクも飲んで
リンの食べきれなかったのも食べて
プリクラを撮って
まだ俺が10代のときに
リンをデートに誘ったデパートの屋上で
お茶をした。