夏の前の日
「うっわ!なっつかしい!」
「覚えてんの?」
「ユウが連れてきてくれたトコ」
「・・・」
嬉しい。
ちょっと顔がにやけて、リンにきもいの
一言を食らって
二人でブラックコーヒーを
ベンチに座って飲んだ。
「ここ来たとき、リンまだコーヒー
飲めなかったよな」
「オレンジジュース最高!
21歳にでもなれば珈琲って感じ」
「大人になったな」
まだ、俺が19歳で専門学生のとき。
リンはセーラー服を着た女子校生だった。
15歳からクラブデビューをしたリンは
今より顔は少し幼かったけど
やっぱりみんなから一目瞭然で。
それなのに、誰かに媚びることはなくて
それがまた惹かれた1つの理由。
でも、何か闇を抱えているのはすぐ分かった。