恋桜


‥でも、やっぱりそれは違う。

これは新しい恋なんかじゃない。

自分のことは自分で一番よくわかってる。


私が松下君に興味を抱いた本当の理由‥。

それは、あの日の男の子と松下君のことを重ねてみているから‥。


結局、私が好きなのはあの日の男の子。

それはこれから先、絶対に変わることのない事実。

私が新しい恋をする?

そんな日なんて来ない。


運命だって感じた、運命の人だって思った。

私はそんな自分の気持ちを大切にしたい。

例えどんなことがあっても、叶わない恋だとしても、あなたを一途に思い続ける‥それが私の決めた幸せだから。


< 40 / 75 >

この作品をシェア

pagetop