運命のブレスレット
「分かったわ、私は萌南を信じます。萌南は大丈夫って。」


「さすがお母さん!ね?お父さんもこれでわかってくれるでしょ?」


「…うむ。」


「素晴らしいわ!これで取り引き成立ね。明日から行けるように橘さんに申し込み頼んどこっと。」


そう言って席を立つとお母さんに止められた。


「萌南!“頼んどこっと”って何なの?“頼んどくわ”でしょ?」


「はい、すみません。」


「あ、萌ちゃん。今日頼むなら千代に頼んでおきなさい。橘には私が用事を頼んでるから。」


「はーい。」



後からお母さんの小言が聞こえてきたような気がしたけど、私は気にせずに部屋に戻って千代さんを呼び、道場の手続きを明日私が学校から帰るまでに済ませておくことを頼んだ。








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