イジワル上司の甘い求愛


「ふふふ。千晶、相変わらず気持ちが顔に出てるわよ。私は超能力なんてないのよ。千晶が分かりやすいだけ」


ぼっと、顔に火が付いたように恥ずかしくなった。

その表情をみて、さらに可笑しそうに梨沙が笑う。


あぁ、そういえば浦島さんにも同じようなこと言われたんだった。

居心地の悪さを感じて両手で顔を隠すと、梨沙は声をたてて笑う。

あぁ、もう。穴があったら入りたい。

「浦島さん、私のことどう思ってるんだろう」

ふと口からポロリと漏れ出た言葉に梨沙が困った表情になる。

だけど、私の言葉に何も返事をせずに黙ったまま目の前のグラスワインを口に含んだ。


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