イジワル上司の甘い求愛
浦島さんの家は、会社の最寄り駅から3駅離れたところにある駅のすぐ近くの高層マンション。

私と同じペースでビールを飲んでいた浦島さんだって、タクシーでマンション前に着いた時から明らかに口数は減っている。

さっきまであんなに楽しそうに笑っていたのに。

そんなことを思っていたら、どうやら浦島さんの住むフロアに到着したらしいエレベーターが静かに開く。

タクシーの中からずっと握られたままの手は、やけに熱を帯びている。


浦島さんはスマートな仕草で玄関を開く。


「お邪魔しまーっっ、んん!!」

やけに間延びした私の『お邪魔します』は、浦島さんの唇によって塞がれた。


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