イジワル上司の甘い求愛
「浦島さん……あの……」
「浦島さん?」
思わずいつものように声をかけてしまった私に、冗談交じりに智哉さんは鋭い視線を送る。
「と、智哉さん。あの……」
口をパクパクさせている私に気が付いて、目を細める智哉さん。
「なに?何か言いたい事ある?」
こんな時の智哉さん意地がわるい。
聞きたいことはたくさんある。
昨日の夜のことだって、私への気持ちだって、それから、うん。この左薬指の指輪のことだって色々だ。
そんなこと気が付いているはずなのに、そうやって尋ねられたら、どこから聞いていいか分からなくなる。
戸惑っている私をクスリと笑って、浦島さんはベッドの中の私の隣に腰を下ろす。