イジワル上司の甘い求愛

「最後にカイセイハウスとのプロジェクトの担当ですが、有瀬さん。お願いします」

えっ?!

喋っている部長と並んだ浦島さんが表情一つ変えずに私の方に視線を移し、ゆっくりと頷く。

一気に周囲のみんなの視線が集まった。

「わ、わ、私ですか?!」

思わず声が裏返る。

「あぁ、浦島くんも僕も適任だと思う」

にっこりと部長が微笑むのと同時に、周りが少しだけざわついた。

他にもスタッフがいるのに、どうして私?!

抗議しようとしたけれど、周囲の眼差しがキラキラと期待の眼差しを向けていて、私は断るに断り切れなくなってしまったんだった。


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