【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜



* * ・ * ・ * *






「俺、未央ちゃんのことが好きなんだ」




春樹くんの言葉は、すっと頭に入ってこなくて。




その言葉の意味を理解することで精一杯で

恐怖心が芽生える余裕なんてなかった。




春樹くんが、私を好き───……?




ドッキンと身体の奥深くで、何かが重く反応した。




好き……?




「未央ちゃんの気持ち、聞かせて?」




そう言いながら、春樹くんがそっと身体を離し

私の目を真っ直ぐに見据えた。




その瞳は、心なしか熱で揺れていて。




「あ、あの……」




春樹くん……






「ごめんなさい……」






混乱した頭で絞り出した言葉は、これだった。


< 119 / 244 >

この作品をシェア

pagetop