【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「掃除の時間に怪我したらしくて、保健室にいる。
未央、行ってやれよ」
「え……?」
「未央、あいつに言わなきゃいけないことあるんだろ?」
「樹紗ちゃん……」
私が春樹くんに伝えたくて、伝えられなかったこと、気づいてくれてたんですね……。
こうやって気づいてくれるところ、やっぱり樹紗ちゃんらしくて。
その優しさに触れるたびに、感謝せずにはいられなくなるんです。
「樹紗ちゃん、ありがとうございます……っ。
私、行ってきます……っ」
「おう!」
携帯を握りしめ、私は教室を飛び出した。
廊下を駆けながら、携帯を操作する。
《用ができて、一緒に帰れなくなりました。
せっかく誘ってくれたのに、ごめんなさい》
それだけ打ち、真紘くんに送信する。
ごめんなさい、真紘くん。
だけど、春樹くんに伝えなきゃいけないことがあるんです───。