【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「俺、不器用だからさ、自分の気持ち上手に伝えられなくて、未央に不安感じさせてたならごめん」
真っ直ぐにこちらに向けられた真紘くんの気持ちが、私の心を温かく染めてしまうんだ。
「でも、俺の隣は未央じゃなきゃダメなんだよ。
俺、未央しか見えてないから。
何度だって言ってやる、未央、おまえが好きだ」
「真紘くんっ……」
涙に濡れて顔もぐちゃぐちゃで、涙声だけど
でも、伝えさせてください。
「本当は……離れたくなんかなかったです。
真紘くんが、好きですっ…」
私の隣は、真紘くんじゃなきゃ嫌だ。
真紘くんの隣は、私じゃなきゃ嫌だ。
「私、真紘くんのこと幸せにしてあげられるような人になりたいんです……。
泣き虫だから、その分たくさん笑って。
だって真紘くんのことが、すごく大切なんですっ……」
そう言い終わるか終わらないかのうちに、気づけば真紘くんの腕の中にいて。
「ったく、ほんと反則だろ…」
「……っ」