【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
な、なに……?
ドキン…と、心臓が嫌な音を立てる。
やだ……結城くん、何も言わないで……。
だけどそんな私の気持ちが伝わるわけもなく、結城くんは
『は?
別に俺、大原のこと好きじゃねーから』
そんな残酷な言葉を紡いだんだ……。
その声は、
《ばーちゃんおぶるとか、お人好しだな、大原って》
そう言って私の心をピンク色に染めたその声で。
結城…くん……。
スクールバッグの持ち手を握る手が震えていた。
結城くんが、私のこと好きなんかじゃないって、そんなの分かりきってたはずなのに。
なのに、なのに。
鼻の奥がツンと痛んで、じわじわと涙が視界を歪める。
そして溜まり切らなくなった涙が、ぽろぽろと頰をこぼれ落ちた。
───なんでこんなにも悲しくて、胸が痛むんでしょうか……。